映画「こつなぎ」
昨今話題の仏映画 「未来の食卓」、試写に呼ばれるはずもなく
女性割引デーにせこせこと鑑賞してきましたが、
今回そちらは置いておいて違う映画のご紹介をば。
(未来の食卓検索でいらした方、私に唾をおかけ下さい。)
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先日 ドキュメンタリー映画「こつなぎ」の試写に行ってきました。
プロデュースしたのは齢70代にしてパワフルでチャーミングな菊池文代さんという映画人。
お仕事で出会ったのをきっかけに
時々遊んでもらったり、悩みをきいてもらったりする人生の大先輩です。
だんなさまはドキュメンタリー映画の監督、菊池周さん。
この映画を作るために30年前からずっと舞台となる村に通われていたそうですが
完成を待たずに他界されました。
その遺志を継いで文代さんやまわりのお仲間が作り上げた映画が「こつなぎ」です。
なんだかかわいいタイトルですが、内容はライトにあらず。
岩手県の小繋(こつなぎ)村を舞台にした、
山に生きる人々と国との ”いりあい権” をめぐる長い長いやりとりの記録映画です。
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いりあい権という言葉、普段の生活では耳にしないと思うんです。
私たちにはなじみのない言葉=なじみのない世界かもしれません。
しかし「私にゃ関係ない話~」 と通り過ぎるのは早計!早計!
自分たちの足元の歴史を知っているのといないのでは
暮らすということへの意識が違ってきます。
お話の舞台も私達の住んでいる日本の農村、
遠くフランスのお話よりも
ほんとは興味を持っていいことなんだと思います。
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映画を作った皆さんは、今回の映画をなるべく多くの若者に観て欲しいと思われているそうです。
東京の第一回上映は2010年3月13日(土)全電通ホールにて!
詳細は”こつなぎ”ブログからどうぞ
http://blog.livedoor.jp/kotsunagi/
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(※ちなみに”未来の食卓”、
フランス映画で使われるラップ調の曲って
本当に映画を冷静に観られなくするな。。
という内容に関係ない感想が心の9割を占めつつ映画館を後にしました。
昔観たアニエス・ヴァルダのドキュメンタリーを台無しにしていた
異形ラップといい、なぜなんでしょうか教えてえらいひと)
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